山本内科医院

内科,胃腸内科,消化器内科
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広島県東広島市西条町寺家3228-2
 

不都合な話(2)

不都合な話(2)

 消化管内視鏡検査は、もともと外科処置の様に大がかり(麻酔を必要とするなど)にならないことが利点であったはずだ。そもそも、一般的な上部(食道~胃~十二指腸)内視鏡検査では痛いはずもなく、ただただ吐き気などの不快があるだけだ。100%ではないまでも前処置や内視鏡操作に工夫をすれば、ほぼすべての方は検査を普通に受けられる(自身が検査を施行しての範囲では、「しんどかった」と感想を述べられる方はあっても検査が不成立になるほどの事例はまずない)。下部内視鏡検査の場合はどうであろう。確かに「痛みが出うる検査」である。ただ、内視鏡検査医の立場からは、患者さんが持つ「不快だ」・「痛い」だの反応が、検査を安全に行ううえでのモニターとなっているのは間違いない。デリケートな消化管をどこまで押したり引いたりできるかのバロメーターである。
 下部消化管の内視鏡の挿入のしやすさは多彩である。痛みをほぼ感じさせることなく挿入できる症例から要所・要所(腸管が大きくたわんでいたりする部位)でしばし痛みに耐えてもらわなければいけない症例までさまざまである。ただ、自分の経験では、検査が不成立になるほどの症例は、1000人に3人くらいである(年間400例ぐらい下部内視鏡検査をしていた勤務医時代に三年間統計を取ってみた結果)。
 

(つづく)

2017-06-08 19:47:00

院長、セデーションについて語る